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(4)我が国においても広域補強GNSSによるCATI進入が可能となれば、国内の全てのRWYで最低気象条件を下げることが潜在的に可能となり、その効果は極めて大きいと思われること。
3.3.2.3 背景
(1)ICA0の動向
・AWOP
RNPマニュアル案の完成予定:97年1月以降予定(詳細は3.1.3)
・GNSSP
−lCAO文書の発行:現時点で利用可能な機能を利用した運航および承認の手引きに関する文書案を97年5月に完成予定。進入着陸に関する部分を含むMid-Term GNSS文書の完成時期については未定。
−SARPSの作成:Mid-Tem GNSSを含む(除GBAS)SARPS案の作成:次回GNSSP(97年4thQtr)までに完成予定
−Long-Tem GNSS:要件および候補アーキテクチャーの確定について作業を進めているが案の確定時期は未定。
−GBASのSARPS作成:97年ANCまでにVHFおよびC-BANDのSARPS案作成予定。
(2)FAAの動向
航法および着陸誘導について全てGPSをべースとするシステムを導入することを計画している。FAAの今後の15年に亘る当該計画を示した“FAA’s Plan for Transition to GPS-based Navigation and Landing Guidance”(96年7月)によれば、進入着陸に関わる部分の概要は以下の通りである。
・GPS/WAAS
CAT ?要件に適合させ、98年に初期運用、2001年にソールミーンズとしての本格運用開始を計画。本年1月リリースされたBasic WAAS MOPSの改定が本年末に予定されており、精密進入モードの定義が追加される予定。
・GPS/LAAS
CAT?/?要件に適合させるべく、2001年の初期導入開始をターゲットとして開発検討中。精度要件については既にその能力を実証しているが、完全性要件の実証について現在検討中である。98年までに機上機器のMOPS作成予定。
・ILSの退役計画
−CATI:2005年まで全CAT1LSを維持し、それ以降2010年までの間にILSを退役させる。CATIMLS(29基)もILSと同様の計画。
−CAT?/?:GPSべースのシステムが利用可能(2005年までには実現可能と想定)となるまでILSを維持する。CAT ?と同様2010年までに退役予定。
(3)欧州の動向
・EUROCONTOROL

 

 

 

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